25 May 2018

Repeal the 8th

リピール


アイルランドでは今日重要な国民投票が行われています。









街のあちこちでも壁画でキャンペーン。







それは「中絶の合法化」の憲法改正を行うかどうか。

アイルランドはキリスト教でも厳格なカソリック教徒の国。

性犯罪被害者や胎児に異常がある場合、胎児が生きては生まれてこない病気にかかった場合も、出産時まで母体に子供を維持することが求められるそうです。

妊婦の中絶が禁じられ、毎年数千人のアイルランド人女性が隣国のイギリスに渡って中絶手術を受けているとされています。

実際に友人の友人夫婦も悲しい経験をされています。


1993年までは同性愛は違法とされており、1995年までは離婚すら教義に反してるとして認可されていなかった保守的な国ですが、2015年の国民投票では大多数の賛成を得て同性婚の権利が正式に認められました。世界初のケースだそうで。







そんな革新的なことが起こっても2018年まで女性が自身の妊娠の選択肢が無かっただなんて。改めて不思議な国だなあと思うと同時に、女性としての当たり前の権利を宗教が、国が決めていいものなのかと憤りも感じたり。そして自分達の国民を隣国のイギリスの医療に丸投げしている事実もいかがなものかと。

今現在の結果では中絶賛成派が優勢ですが、やはり胎児にも人権がある、などの理由で否定派も多いそう。


でも何よりすごいと思えるのは、国民投票の度に国民が物凄い熱量で自分が信じるyes か noを徹底的に議論し、活動して、SNSでもどこでもきちんとみんなが向き合って参加する姿勢が素晴らしい。最近アイルランド人のインスタグラムやフェイスブックの内容はこの話題ばかりでした。

日本は嫌~な感じの大人達が堂々とうそを会見で言ったり国会で言ったり。そんなことばっかでどこかみんなもうそれに慣れて、飽きちゃって感心も薄いような。もし今回のような国民投票が日本であったらどんなムードになるんだろう。

なんだか対照的な国の雰囲気だったので書いてみました。


長々とたまにはど真面目なお話でしたー。


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